主要材料のアクリルポリマー、グループ力で差別化
NOKの主力製品であるオイルシールをはじめとするシール製品には、合成ゴムが使用されている。これらのシール製品は自動車部品に採用されており、耐油性や耐熱性が必要とされることから、合成ゴムにはこれらの機能を兼ね備えたアクリルゴムが多く採用されている。アクリルゴムの主構成分はアクリルポリマーであり、オイルシールなどの性能を決める重要な役割を持つ。NOKグループのユニマテック(東京都港区、菊地洋昭社長)はアクリルポリマーの開発や製造を手がける。主なユーザーである自動車業界の事業環境が変化する中、グループの強みを生かしてニーズに応えている。