相反する機能を満たす~オイルシールと表面機能設計技術~
独立系自動車部品大手のNOKは、日系完成車メーカーすべてと取引があり高い技術力が評価されている。特に強みを持つのが祖業のオイルシール。エンジンや減速機、油圧機器などに使われるオイルシールは、油や水、気体を外部に漏らすことなく、と同時にそれらの流体を密封面に循環させて潤滑作用を発現して、機械の省エネに貢献する低摩擦を実現する、というトレードオフの機能が求められる。一見するとただのゴム製リングながら、回転軸と接する表面の機能や材料の選定、構造の改善などを進め日々進化を続けている。