オイルシールが成り立つ根幹~潤滑と密封の2つのメカニズムとは~
NOKが得意とするオイルシールは、油や液体、ガスを密封する機能を持ち、かつ潤滑作用で回転軸やピストンなどの部材の運動を妨げない(低摩擦を実現)特徴を持つ。さらに、自動車のエンジンやモーターで使うオイルシールは交換なしで10年、10万キロメートル走行に耐えている。ではなぜ、回転、往復する部材とシールの間から油などを漏らさない、という密封性を維持しつつ低摩擦を長く保つことができるのだろうか。それは、あまりに都合が良すぎると思えてしまうが、低摩擦を実現する「潤滑」とシール部材を漏らさない「密封」の二つのメカニズムが両立しているためだ。どんなメカニズムなのか解説する。