ものづくりに関わる物性を評価 さらなる効率化狙う
オイルシールやOリングの製造においては、さまざまな原料を組み合わせて狙った性能や物性を持たせる。完成品については、できあがった製品を評価しデータを取る。原材料も、原材料のメーカーが評価したデータがある。だが、原料を混ぜ合わせたり加工したりした段階の、製品になる手前である中間品がどんな物性を持つのか、というデータはあるのだろうか。中間品のデータは製品開発や生産技術の確立には不可欠なものであり、製造業の中核を担う。NOKは約20年前から中間品の加工特性を独自で測定しており、対象の製品や範囲を広げて生産効率の向上や競合他社との差別化につなげようとしている。