自動車の変化に対応 新技術でアピール

自己潤滑ゴム、EV電費性能向上に貢献

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回転軸用オイルシールの性能試験結果を示す図。左側には断面図があり、ハウジング内に回転軸が配置され、その間にオイルシールが設置される構造を示している。右側は両対数グラフで、横軸は回転数[rpm](1から10,000)、縦軸は摩擦係数(0.10から1.00)を示す。従来ゴム(白丸)と自己潤滑ゴム(青丸)の測定結果を比較しており、自己潤滑ゴムの方が全体的に低い摩擦係数を示している。
自己潤滑ゴム

圧力開放弁でEV電池の熱暴走防ぐ

圧力開放弁 小・中流量タイプ
圧力開放弁 大流量タイプ

差圧15kPa(外部大気圧に対する内部圧力)時における1分間あたりの流量。

<人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA>

(写真左)

安斎 貴寛

NOK株式会社 NOK R&D 技術研究部 材料研究課 主事補

NOK入社後、分析業務や材料開発を担当。2017年よりオイルシールの材料開発に携わり、2019年から低摩擦をはじめとしたシール技術の研究業務に従事。2022年より東京工業大学の中嶋教授と共同でゴムの物性制御に関する研究業務に携わる。

(写真右)

青柳 裕一

NOK株式会社 NOK R&D 技術研究部 材料研究課 課長

大学院では量子化学を専攻。NOKに入社後、ゴム材料の研究や分析技術の開発を担当。パートナー企業であるFreudenberg社(ドイツ)へ出向し、2018年DIK(ドイツゴム研究所)でシール用ゴム材料の劣化機構に関する研究に従事、博士号を取得。現在は、NOKグループの基盤を支える材料研究業務に関わる。

(写真左)

萩原 直樹

NOK株式会社 ガスケット・ブーツ事業部 設計部 製品開発課

NOK入社以降、ゴム焼付け品目(ゴムを金属や樹脂などの部材と一体成型する製品)の設計、評価業務に従事。2022年より圧力解放弁の開発に携わり、現在は圧力解放弁をはじめとしたEVなど新用途向け製品の設計、開発を主に担当する。

(写真右)

永嶋 二朗

NOK株式会社 精密・Oリング事業部 開発企画部 開発企画二課

NOK入社後、精密・Oリング事業部製品の品質管理を担当。2012年よりOリング、ガスケット等の製品設計業務に携わる。2022年より主に圧力開放弁の開発業務に従事している。

記事内のデータ、所属・役職等は2024年5月現在です。

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