相反する機能を満たす
~オイルシールと表面機能設計技術~

多角的な技術アプローチで機能を高める

表面の工夫で摩擦トルクを低減

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表面機能技術:オイルシールの特徴を解説した図解。PTFE粒子が細かく、薄く塗布できる・耐摩耗性が優れている(母材:FKMとの密着力が強い)ため、低トルク効果の長寿命化を実現。従来形状に対し、30%のトルク低減効果がある。

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TFコートの特徴を解説した図解。剥離試験:クロスカット法(JISK5600-5-6)で分類0(カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にも剥がれが無い状態)、剥離性問題無しとなっている。クロスカット法とは、直角の格子パターン状に塗膜を素地まで貫通するようにカットした後、テープによる剥離及び観察を行い、分類表により評価する。

電動化でも変わらぬ技術の重要性

長浜谷 英明

NOK株式会社 オイルシール事業部 設計部 AI設計一課 課長

NOK入社後、エンジンシールの実験、ミッション系シールの実験を担当。TFコート品の評価対応に携わる。2013年にはミッション系シールの製品設計を担当し、デフサイドシールの耐泥水性向上仕様の開発に従事。実験係長、製品設計係長を経て、2021年よりAI設計一課の課長として21名のチームを率いる。

記事内のデータ、所属・役職等は2023年2月現在です。

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