マテリアリティ

NOKグループでは、サステナビリティ経営の推進に向け、2024年度に「事業」「環境」「社会」「ガバナンス」の4分野におけるマテリアリティ(重要課題)を特定しました。これらの特定は、以下の「マテリアリティの特定プロセス」に基づいて実施しました。
今後は2026年度から始まる中期経営計画との連動性を考慮し、より具体的な目標とKPIを設定する予定です。

NOKグループのマテリアリティ

収益力の向上 事業の持続的な成長のためには、収益力の向上が必須です。EV向け製品の機能別開発・拡販やグリーンエネルギー関連の製品開発・拡販、2024年度に発足した新成長領域創出プロジェクトにより、収益力の向上につなげます。
地球環境への対応 次世代に豊かな地球環境を残すことは重要な使命の一つと考えています。再生可能エネルギーの活用や省エネ設備の導入といったグリーンファクトリーへの進化、環境貢献製品の提供といった事業活動を通じて持続可能な社会を実現します。
人権、人財、労働環境への対応 多様な人財が能力を最大限に発揮することは、企業の持続的成長に不可欠です。グローバルでの人的資本の確保と育成を目指し、人事制度や教育プログラムの設計、職場環境の整備などを進め、経営戦略と連動した組織づくりを推進します。
経営体制とコーポレート・
ガバナンスの強化
グローバルでの持続的な成長を実現するため、事業運営体制の強化を経営の重要課題の一つとして位置づけています。グローバルマトリクス体制の導入によりグループの連携を強化するとともに、監査等委員会設置会社への移行を通じて、経営の実効性と透明性の向上を図ります。

マテリアリティの特定プロセス

STEP1:重点課題候補の抽出

サステナビリティ推進室が中心となって、グローバルな社会課題に関する情報収集を行い、サステナビリティ情報開示ガイドラインやESG評価機関の評価項目などを参考に、自社および社会の双方にとって影響の大きい社会課題候補を抽出しました。
また、事業の持続的な成長に向けた課題については、CEOオフィスが主導し、中期経営計画(2023~2025年度)で掲げた4つの変革テーマと照らし合わせて抽出しました。

STEP2:重点課題候補の優先度を設定

抽出された課題候補について、社内の各部門から意見を聴取し、社会的視点と経営的視点の両面から評価を実施。各ステークホルダーにとっての優先度と、当社事業への影響度が高い課題を4つ選定しました。

STEP3:外部有識者との意見交換

選定された4つの課題について、外部有識者との意見交換を通じ、課題の妥当性と網羅性を検証しました。

STEP4:取締役会で審議

特定したマテリアリティについて、Management Committeeやサステナビリティ委員会で妥当性を確認し、取締役会で審議されました。