ユニマテック株式会社工場敷地内におけるPFOA検出および北茨城市による周辺地域の水質調査結果の公表について
NOK株式会社
ユニマテック株式会社
2025年12月3日、NOK株式会社(本社:東京都港区芝大門、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:鶴 正雄)の連結子会社のユニマテック株式会社(本社:東京都港区芝大門、代表取締役 社長執行役員:菊地 洋昭、以下「ユニマテック」)は、ユニマテック第一工場(茨城県北茨城市磯原町上相田831番地2)の敷地内地下水から暫定目標値を超過するペルフルオロオクタン酸(以下、PFOA)が検出された旨の分析結果を、茨城県へ報告しました。
2025年12月5日、茨城県および北茨城市から「北茨城市内の事業所におけるPFOS・PFOAの暫定目標値の超過について」の資料開示があり、当事業所周辺の住民の皆さまに対する周知および飲用指導と周辺井戸の水質調査を実施する旨が公表されました。
そして本日、12月17日、北茨城市によるユニマテック第一工場の半径500m範囲における井戸の水質調査の結果として「市内事業所における PFOS 及び PFOA の暫定目標値超過に関する周辺井戸の調査結果について(第1報)」が資料開示されています。
北茨城市の飲用井戸水9地点の分析結果によりますと、8地点においてPFOA・PFOS(合算値)の暫定目標値を超える数値が検出されています。
また、北茨城市は、引き続き周辺各地区において井戸の調査を実施されるとのことです。
PFOAは、有機フッ素化合物(PFAS)の一種で、これまで幅広い工業製品に使用されてきました。しかし近年、健康や環境への影響が懸念され、世界的に規制が進んでいます。日本国内においても、PFOAは2021年に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づき、製造・輸入等が原則禁止されました。ユニマテックでは、1980年代後半からPFOAを使用しておりましたが、有機フッ素化合物の環境および人体への影響に関する情報を収集し、国内外の規制動向を注視した結果、2014年に自主的にPFOAの使用を終了しております。
今般、上述したさらなる国内外の規制の動向も踏まえ、過去に製品の製造工程においてPFOAを使用していた事業者の務めとして、ユニマテックが外部専門家の協力を得て自主的に調査を実施しました。その結果、第一工場敷地内の地下水において、暫定目標値を超える数値が検出されました。これを受け、ユニマテックは茨城県および北茨城市に対し自主検査結果の報告を行うとともに、直ちに外部専門家を交えた対策本部をユニマテック内に立ち上げ、対応策の協議を進めております。
本件により、近隣住民の皆さまや関係各位にご心配をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。今後、何かお知らせすべき情報が明らかになった場合、改めて適切に情報を開示いたします。またユニマテックは引き続き、自治体および関係者の皆さまと連携・協議の上、汚染状況の改善やさらなる汚染防止に向けた必要な下記対応を全力で進めてまいります。
【今後の対応について】
これまでの敷地内地下水の調査結果に基づき、専門家の意見を参考に今後の対応を検討してまいりました。ユニマテック第一工場敷地内のPFOAを含む地下水を汲み上げ、活性炭によって浄化することをまず行います。既に汲み上げた地下水の処理テストを開始しており、テスト結果をもとに2026年3月を目途に浄化設備の仕様を決定いたします。その後、速やかに浄化設備を設置し稼働する計画です。
さらにPFOAを含む地下水を敷地内に留める効果を狙い、工場敷地外周へ遮水壁を設置することを検討しております。なお、遮水壁の設置は周辺地下水の流れへの影響を慎重に配慮し、検討を進めてまいります。
以上
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