「NOK Twin Green Plan 2030」で目指す持続可能な社会

NOKでは、2018年に長期環境ビジョン「NOK Twin Green Plan 2030」を策定しました。そして、世界的な脱炭素化の加速といった外部環境の変化を受け、2022年にこれを改定。新たに発展的なKPIを定めました。ネガティブインパクトの抑止に努めると共に、ポジティブインパクトを増大させる製品の提供に取り組んでいます。
2030年をマイルストーンとした環境への取り組み
日本政府は2021年に、2030年における温室効果ガスの削減目標を発表しました。また、昨今の気候変動の激化に伴い、環境に配慮した持続可能な事業活動に対する、顧客や投資家からの要請もますます高まってきました。
NOKではグローバル企業としての責務を果たすべくKPIを見直し、2022年に「NOK Twin Green Plan2030」を改定しました。これによって、NOKはグループ全体でCO2排出量を2030年までに2018年と対比して国内で50%削減、海外で原単位30%削減することを目指します。
「NOK Twin Green Plan 2030」は、「Green Factory」と、「Green Product」の2本柱で構成され、それぞれに「気候変動」「資源循環」「水リスク」の3項目を持っています。他に、どちらの柱にも属さない「生物多様性」「サプライチェーン」の2項目を持ちます。
「Green Factory」は、生産活動から生じる環境負荷の低減を目指すものです。NOKグループが事業を行う上では、CO2や産業廃棄物の排出、エネルギーや水の使用は避けられません。こうした環境へのネガティブインパクトを総合的な活動で抑えるのです。
一方、「Green Product」ではポジティブインパクトの拡大を目指しています。「漏らさない」「効率よく伝える」「環境負荷を低減する」「寿命を延ばす」といった機能を持つNOKグループの製品そのものが環境に貢献していると言えますが、加えて、自動車の電動化やカーボンニュートラル、次世代エネルギーの普及などに貢献する新製品開発に取り組んでいます。
専門部署を開設し、グループ全体のサステナビリティを推し進める
取り組みをグループで意思統一して推し進める専門部署として、従来の環境管理室、ESG推進室、業務本部安全健康推進部を統合したサステナビリティ推進室を2023年に設置しました。サステナビリティ推進室は、各部門およびグループ間で展開されていたサステナビリティ活動を一元的に統括し、より効果的かつ効率的な運営体制を実現する役割を果たしています。
従業員に向けた啓発活動や、ESGデータブック発行による達成状況の開示やESG評価機関への回答などにも対応しており、従業員の理解度、ステークホルダーからの評価が年々向上しています。